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「妊娠・出産を経て、またキャリアを続けられるのか」──ライフイベントを迎えると、多くの人が不安を感じます。そんな不安に寄り添い、育児と仕事の両立を自然に受け入れる文化があります。今回は、新卒入社から10年目を迎える田口さんと平野さんに、産休・育休を経て働くなかで感じたことを聞きました。
早稲田大学卒。2016年、株式会社エスプールに新卒入社。人材派遣事業のコーディネーターを皮切りに、営業、新卒採用責任者、新規事業のサービス開発など多様な業務に携わる。2019年に結婚、2020年に第一子を出産し、育休を経て2021年に職場復帰。現在は社長室にて経営企画、広報、IR、リスク管理、サステナビリティ推進、事業開発などを担当。ライフステージとキャリアを柔軟に重ねながら、グループの未来づくりに挑んでいる。
筑波大学卒。2016年、株式会社エスプールに新卒入社。2年目からエスプールプラスにて営業従事。新規開拓&チームメンバーの教育・マネジメントを行う。2020年に結婚、2024年に第一子を出産し、育休を経て2025年に職場復帰。現在は営業部にてインサイドセールス責任者
田口さんの妊娠が分かったのは営業としてキャリアを積み重ねていた入社9年目の頃。つわりで営業活動が思うようにいかない中、チームが率先して支えてくれたといいます。
田口 さん
商談時にはバディをつけてもらい、安心して業務を続けられました。安定期に入って妊娠を報告すると、チーム全員が喜んでくれて。契約更新を控えた忙しい時期でサポートしてくれたメンバーには申し訳なさもありましたが、上司から『これからは家族を大切にできる働き方を一緒に考えよう』と声をかけてもらい、心が軽くなりました。
平野さんも、入社4年目で妊娠を経験。新規事業開発のプロジェクトを抱える中、「頼りにくい存在と思われるのでは」という不安もあったといいます。
平野 さん
気持ちが揺れ、マタニティブルーのようになることもありました。つわりが重いときには上司が完全在宅を提案してくれて、営業から事務や調査業務に切り替えました。人事部長も体調だけでなく心の面まで気遣い、こまめに声をかけてくれて……。支えがあったからこそ、また現場で頑張りたいという気持ちが自然と芽生えました。
産休からの復帰は誰もが迷いや不安を抱える瞬間です。田口さんは産休前から上司と相談し、保育園の状況を共有しながら少しずつ復帰の準備を進めました。
田口 さん
復帰した後は、少しずつ業務に慣れながら働き方を整えていきました。ペース配分に悩むこともありましたが、上司やチームが協力してくれたおかげで無理なく役割を果たせました。1か月後にはインサイドチームのリーダーを任せてもらい、時短勤務であっても責任あるポジションを任せてもらえる環境に、会社の柔軟さと期待を強く感じました。
平野さんは、育休中に「復帰したらやってほしい新規事業がある」と声をかけられたことをきっかけに、段階的な復帰を決意。週2〜3日の勤務から始め、子どもが保育園に通い始めた頃にはフルタイム勤務に移行しました。
平野 さん
久しぶりの仕事は達成感が大きく、会社の変化を知りたい、自分も力になりたいという思いが早期復帰を後押ししました。田口さんから相談を受けたときは、自分の経験を伝えつつ、安心して戻れるよう応援しました。
復帰後は、仕事と育児の両立が始まります。田口さんは「両立は簡単ではない」としながらも、チームの協力が大きな支えになったといいます。
田口 さん
仕事と育児を完全に分けることはできませんが、チームの理解と協力が大きな支えです。小さな子どもを持つ社員が多いチームに復帰でき、相談しやすい環境もありがたいです。今は「仕事も子どもも大切にできて幸せ」と感じています。
平野さんは、急な休みで上司に助けられることも多い中で、部下との関わり方を見直しました。
平野 さん
頼るばかりではなく、部下を育てる必要があると気づきました。インターン生も商談を任せられるまで成長し、チーム全体が強くなったと感じます。自分自身も一緒に成長できました。
キャリアの選択も2人にとって大きな転機でした。田口さんは他部署への転籍も考えましたが、経験を活かせる元の部署を選びました。
田口 さん
営業職を続けるかどうか正直迷いました。家庭との両立を考えると不安もありましたし、違うキャリアも検討したんです。それでも、これまで積み上げてきた経験を活かしたいという気持ちがありました。社長から『戻ってきてくれることに期待している』と言われたことで、自分の力を必要としてくれる場所で、もう一度頑張ろうと決心できました。
平野さんは復帰後、新規事業開発に携わりながら経験を積み、現在の社長室へ異動しました。
平野 さん
キャリアを重ねる中で、違う形で会社に貢献したいと思うようになり、経営企画に挑戦しました。育児との両立のためではなく、会社に新しい価値を提供したいという思いからの決断でした。事業部での経験があるからこそ、事業会社とコーポレートの橋渡し役になれると考えています。
平野さんは「時間が限られていてもキャリアは続けられる」と実感したといいます。
平野 さん
大切なのは“どう在りたいか”を自分なりに考えること。会社も一緒に考えてくれるので安心できます。産育休はブランクではなく、育児という大きな挑戦を通して新しい視点やスキルを得る時間だと思います。
田口さんもまた、自分が納得できる選択をしたからこそ今も前向きに働けていると語ります。
田口 さん
時短勤務では仕事中に子どものこと、退勤後はチームのことが気になる日もありますが、それは自然なこと。不安に思いすぎなくて大丈夫です。支えてもらったからこそ、今度は自分が誰かを支えたい。育児と仕事を両立する人が気負わず働けるよう、お互いを支え合える環境を大切にしていきたいです。
制度だけでは伝わらない、2人が語ったのは「人との関わり」が生む安心感と挑戦する力でした。
エスプールには、ライフイベントを経ても安心して働ける文化があります。
支える人、挑戦する人、それぞれの思いが重なり、誰もが自分らしいキャリアをつなげる環境がここにあります。